特集 教える力を養うための継続研修を
専任教員養成講習会受講後に教育力を高めるために必要な学校管理者の役割
江川 万千代
1
1遠賀中間医師会立遠賀中央看護助産学校
pp.18-23
発行日 2017年1月25日
Published Date 2017/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200664
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看護学校の増加に比例した教員の質の低下
看護教員が教育力を上げるには,教員の日常的な自己研鑽と学校が組織的な枠組みのなかで育てていくやり方がある。今回は,学校管理者や直接的リーダーである教務主任への期待として書かせていただく。
厚生労働省が提示した「今後の看護教員のあり方に関する検討会報告書」1)(以下,報告書)によれば,看護教員の向上すべき資質として3点が挙げられている。1つは対人関係における自己表現力や相手に対する理解,次に多様な個性を尊重する人権意識や倫理観,看護に対する価値観,3つめに人として看護職として学生などの目標となることができる人間性,である。しかし,看護教員にこれらの質が求められる一方で,看護大学も含め看護学校の新設校が増加している昨今,学生数の増加に伴う看護教員不足,さらに臨地実習施設の確保に困難を来しているのが問題となっている。
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