特集 教える力を養うための継続研修を
看護教員養成において足りないものを補うには
新保 幸洋
1
1東邦大学理学部教養科教育学教室・教員養成課程
pp.12-17
発行日 2017年1月25日
Published Date 2017/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200663
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
看護界において教員養成は重要課題の1つである。なぜなら,看護教員の養成は看護師養成の問題に直結するからである。したがって,看護教員が養成段階において何を学び,入職後も教員として成長し続けるために,一体何が必要なのかを考えることは非常に意味がある。
今回編集部より,一般の教員養成と比較しながら,看護教員養成で不足しがちな部分の指摘と,それへの対応策を述べてほしいという依頼を受けた。それに応えるために,教員養成の定義と目的,養成課程の問題点,教員としての継続的な成長を行うための個人および組織的取り組みという観点から考察を行った。なお,本文中では小・中・高での教育を学校教育,そこで働く教員の養成を一般の教員養成という表現で記載し,専門職である看護師を養成する看護教員養成と区別して用いている。
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.