特集 教える力を養うための継続研修を
扉
pp.5
発行日 2017年1月25日
Published Date 2017/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200661
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教員は,研究も行いますが,本来は文字通り「教える」人です。ですので,すべての教員にとって,教育力UPは至上の命題と言えます。しかし,看護教員が,教育に携わる前に「正式」に教育を学ぶ機会は,専門学校教員を対象にした教員養成講習会を除けばほとんどありませんし,大学教員に至っては,他学部の教員同様,教育を学ぶ機会がないまま授業に臨まねばなりません。大学ではFDが義務づけられたものの,一般大学においてですら,その中身の多くが講演会やシンポジウムで,具体的な教育技法や授業検討への取り組みは少数派のようですから,看護教育においてもそう変わりはないでしょう。
ほとんどの看護教員は,学生を思い,上手に授業を行いたい,効果的に教育したい,と考えているはずです。であれば,個人の研鑽はもちろんですが,組織として教育を学ぶ機会を提供することこそが,いま必要なのではないでしょうか。
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