特集 旅行皮膚病
臨床例
カツオノエボシによるクラゲ皮膚炎
神崎 温子
1
,
三橋 善比古
,
武永 賢
1東京医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
鑑別診断
,
経皮投与
,
皮膚炎
,
幼虫移行症
,
ヒドロ虫綱
,
Betamethasone Butyrate Propionate
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Diagnosis, Differential
,
Dermatitis
,
Larva Migrans
,
Hydrozoa
,
Betamethasone Butyrate Propionate
pp.653-656
発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2013317306
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<症例のポイント>江の島で受傷した44歳男性のクラゲ皮膚炎を報告した。頸部と左上腕に蛇行状~線状の紅斑と水疱形成を認め、病理組織学的所見は表皮の壊死と好酸球の浸潤であった。江の島という地域と季節、および皮疹の特徴から、原因をカツオノエボシと考えた。本邦の有毒クラゲの特徴をまとめた。海に囲まれた本邦では、海洋生物による皮膚障害を知っておくべきである。
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