特集 看護過程再再考
実践的な「気づき」を学ぶ必要と,その可能性について─看護過程と「臨床判断モデル」から
佐藤 尚治
1
1板橋中央看護専門学校第1学科
pp.424-429
発行日 2016年6月25日
Published Date 2016/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200512
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はじめに
わたしが看護教育の世界に足を踏み入れてから,まだ10年にも満たない。そんなわたしが看護教育について論じるなど恐れ多いことである。しかも今回の特集は,看護教育のなかにおいて歴史・認知度,そしてその必要性も重んじられる看護過程についてである。
しかし,現在の看護過程を重視しすぎる看護教育の現状は,一看護師としてみても問題を感じずにはいられない。それは看護過程偏重の看護教育が,昨今言われている,新人看護師の実践力の低下となんらかの因果関係も感じるからである。
看護過程を語るほどに看護教育に対する経験があるわけでもなく追求しているわけではないが,看護教育の将来を真剣に思う,若い教員の意見として聞いていいただけたら幸いである。
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