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書評─『看護教育へようこそ』─40年の蓄積から語られる看護教育の真髄と醍醐味
川嶋 みどり
1,2
1日本赤十字看護大学
2臨床看護学研究所
pp.817
発行日 2015年8月25日
Published Date 2015/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200308
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看護の高等教育化の勢いは未だに留まることを知らない。一方で,大学を上回る数の看護専門学校が看護師育成の主力を担っている。その専門学校教育ひとすじに40年間歩み続けた著者が,「これだけ打ち込める職業と出会えたことに勝る幸せはない」と,教師の立場と学生の目線から専門学校教育の“よさ”と魅力を,共著者との意見交換をふまえて隈なく語ったのが本書である。
教育のキーワードは「変化」であるといい,「待って,現れる変化こそ,人として,援助職者としてのやりがい」,その積み重ねが教員のやる気につながり,その過程での学生との相互作用により教員自身も変化成長するという。まさに著者らのこの経験知は,教育全般に通じることと受け止めた。
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