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映評─『基礎看護技術マスターシリーズ 第2集』─安全・安楽・自立のための技術理解を深める
和氣 未央
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1北九州市立看護専門学校
pp.797
発行日 2015年8月25日
Published Date 2015/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200302
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本DVDのうち,『食事の介助』と『口腔のケア』は,患者が幼少時から身についた習慣として繰りかえしている「日常生活」の援助であり,『血液の検査と静脈血採血』は,看護師を目指す学生が憧れる診療の補助である。いずれも安全・安楽・自立を考え実践する技術であるため,患者に合わせた工夫が必要になる。
『食事の介助』は,①食事介助の基礎知識と②食事介助の実際で構成されていて,①は,人体の構造と機能の知識をふまえながら食事摂取に必要な機能とその評価について説明されている。特に摂食・嚥下機能に関しては,評価方法の実際と評価基準が映像で示されている。②では,食事環境の調整から食後のケアまで根拠をふまえた,安全で快適な食事の援助を学ぶことができる。同時に患者の能力を最大限に活用し介助しすぎない「自立」の視点も説明されている。
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