NURSING EYE
ザンビア「カシシ子どもの家」の子どもたち
高橋 ひとみ
1
1東京都済生会看護専門学校
pp.242-245
発行日 2004年3月25日
Published Date 2004/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200183
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私は,高校の衛生看護科から2年課程へ進み,その後助産師学校を卒業し,助産師として1年間勤務した後,小児科の看護師を5年弱経験しました.小児科のCCUでは,心電図モニター音が24時間鳴りっぱなしで,それが仕事を終えても耳の奥に残っている毎日を過ごしました.そんな日々の中で,モニター管理を主体とした看護でなく,ゆっくりと患児のそばにいて,相手の思いに耳を傾けたいと思うようになりました.カウンセリング講座に通い,人の話を聞いたり自分を語ることの大切さに思いいたったのもこの頃のことです.
28歳の時,医療現場から離れ,福祉の専門学校に入り,看護とは違う側面から再び人との関わりを学びました.卒業後は,助産師として地域の公共施設で健康相談,セミナー等の企画にあたりました.いくつかの企画を実現させた2年目,友人に「中国からパリまでのバイクツーリング」に誘われました.その頃の私は,仕事以外に自分か将来何をしたいのかがわからなくなっていましたから,「自分を見つけるために…」と,そんな思いで旅を選びました.
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