なぜ看護政策を学ぶのか・3【最終回】
看護を変えていくための今後の政策的課題
大室 律子
1
1千葉大学看護学部看護実践研究指導センター
pp.213-217
発行日 2004年3月25日
Published Date 2004/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200176
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はじめに
近年,安全で信頼できる医療への要望は高まる一方である.高齢化が進み在宅医療や訪問看護等,看護への要求も増加し,看護の役割は拡大するばかりである.さらにその高度化を要望する声も強い.
看護職者には,保健・医療・福祉チームの一員として,科学的・専門的な知識・技術・判断力・態度が求められ,その結果,看護教育の大学化か進んだ.社会の看護に対する期待は高い.その期待に応えるためには,看護政策による国の支援が必要であり,指導的立場にある看護専門職者は看護政策上の問題について提言できなければならない.
また社会の保健・医療へのニーズにそった問題を解決するためには,看護職者はまず看護政策上の問題の存在を正しく認識できなければならない.
責任ある看護を提供するために,看護を取り巻く情勢から見たいくつかの看護の政策的課題について述べてみたい.
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