連載 リレー連載・列島ランナー・137
ザンビアの人々の生活習慣病に向き合う
立山 由紀子
1
1京都大学環境安全保健機構 健康科学センター
pp.547-550
発行日 2020年8月15日
Published Date 2020/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401209452
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
「アフリカの生活習慣病」といっても,イメージが湧かない人も多いのではないだろうか.脳卒中,心疾患,糖尿病などの生活習慣病を含む非感染性疾患(non-communicable diseases:NCDs)は,食習慣・生活習慣が関係することから,先進国の課題と思われがちである.しかし,実際は,世界全体で,毎年1500万人が70歳未満でNCDsにより死亡しており,その「早すぎる」死亡の約85%は,アフリカ地域を含む低中所得国で起こっているのである1).本稿をきっかけとして,読者の方々に,アフリカ地域のNCDsの課題について関心を持っていただけるとうれしく思う.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.