特集 基礎と臨床がともに学ぶ場をつくる─自治体が協力するケースを中心に
─【神奈川県の試み】─自治体の立場から見たユニフィケーションシステムの概要と今後の展開
藤澤 なお子
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1神奈川県保健福祉局保健医療部保健人材課
pp.1018-1019
発行日 2014年11月25日
Published Date 2014/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200027
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ユニフィケーションシステム立ち上げの経緯
神奈川県立看護専門学校におけるユニフィケーションは,2003(平成15)年の県立看護専門学校の再編整備のなかで,県民に求められる質の高い看護師の養成のための「特色ある学校づくり」を目指し,取り組みが始まった。
看護基礎教育の検討から,学生の看護実践能力を育成する困難さという問題点に対し,学校と病院の連携や教育を担う教員の教育力の向上が必要であることが明確となった。その対策として,看護実践教育の質の向上を期待し,ユニフィケーションシステムが立ち上がったのである(図)。看護専門学校でのユニフィケーションの実施は先駆けであった。導入から12年で延べ43名の教員が臨床での実践活動を行った。
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