特集 「おかしいな」と思ったときの学生指導
熱心だった学生が授業中につっ伏すように
高島 尚美
1
1東京慈恵会医科大学医学部看護学科
pp.294-296
発行日 2014年4月25日
Published Date 2014/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102672
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事例 耳がよく聴こえないことを言えなかった学生
1年生の授業時には,いつも顔をあげて熱心に参加し,個別に質問にも来ており成績も悪くなかったAさん。2年生になってから授業中にときどき頭をつっ伏している様子や学内実習時に参加していないことがあり,何度か声をかけても「別に……」とそっけない反応だった。以前よりも顔色がよくないし,服装にも気遣えていないようであった。ところが,2年前期終了時に思いつめた顔で「私,耳がよく聴こえないから,看護師になれませんよね」と相談してきた。
*個人と場所が特定されないようにフィクションとして再構成しています。
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