連載 看護学校管理・運営のための12のポイント・ポイント6
組織のリーダーは問題解決者!
江川 万千代
1
1遠賀中間医師会立遠賀中央看護助産学校
pp.858-864
発行日 2013年9月25日
Published Date 2013/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102517
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はじめに
看護学校を管理・運営するにあたって重要なことは,組織が活発に機能することである。それには,組織のリーダーである管理者の問題解決能力が問われる。管理者がリーダーシップを発揮しながら,問題解決に向かう姿は,部下である教員たちに安心感を与えるものである。
現在,看護専門学校が抱えているのは,学生確保から教員の定着,学生を取り巻く諸問題(友人・親・学費・学力など)まで多岐にわたり,どれ1つとっても重い課題である。こんなときこそリーダーが率先垂範して,問題解決にあたる姿勢が,組織に信頼が生まれ機能するのに必要である。組織のリーダーが問題解決者である所以は,究極のところ,いかにリーダーシップを発揮するかというところにある。
今回,看護学校における組織の一員として,運営に携わる教員(各職責)の役割と業務に関して,その人々が備えていなければならないリーダーシップについて考えてみたい。また,役割を果たす場合の対人関係に必要なコミュニケーションの要素「みる(観察)・きく・こたえる」について,意識的に分割し体験的に考えたコミュニケーションのあり方を紹介し,リーダーに与えられた課題をどのように解決していったか事例を通して紹介する。
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