第2特集 看護学生論文─入選エッセイ・論文の発表
エッセイ部門
一方的な援助からの脱出!
西口 裕子
1
1兵庫県立総合衛生学院看護学科2年課程 定時制2年
pp.706-707
発行日 2013年8月25日
Published Date 2013/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102478
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私は准看護師として臨床経験があります。たくさんの患者と関わり,援助をしてきましたが,ほとんどの患者は疾患や障害を病院で治療し,以前のADLにより近づき退院していきます。
基礎看護学実習が開始するにあたり,看護実習の担当教員から「受け持ち患者は,10代後半の第5頸髄損傷の男性です」と告げられたときは不安な気持ちになりました。10代という若さで障害を負ってしまった患者(以下,A氏)だったので,「人生に悲観的になっていないか?援助に依存的になっていないか?」と,考えてしまいどのように関わればよいのか,実習に行く前から悩みました。
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