増刊号 産婦人科救急・当直対応マニュアル
Ⅲ.産科編
分娩当直での緊急対応
臍帯下垂・脱出
仲村 将光
1
1昭和大学医学部産婦人科学講座
pp.235-238
発行日 2019年4月20日
Published Date 2019/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209687
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当直医へのコール
◉妊産婦が破水時に「羊水以外のものを腟から触知する」と訴えた場合,また,助産師が触知した場合に,臍帯脱出を疑って当直医がコールされる.
◉分娩進行中に原因不明の一過性徐脈または徐脈を認めた場合に,臍帯下垂・脱出の可能性を考え,当直医がコールされることがある.その際には,カルテから子宮内での臍帯位置や臍帯付着部位を確認するよう指示したうえで訪室する.
◉コール内容から臍帯下垂・脱出と判断される場合は,児頭を下降させないよう骨盤高位や内診による児頭挙上を行いながら,マンパワーを確保し,超音波機器やcardiotocogram(CTG)を準備しておくように伝える.
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