連載 我らカルガモ! 育児学生日記・3
親子クリニックをめざして
鳴島 美智子
1
1東京都立荏原看護専門学校
pp.155
発行日 2013年3月25日
Published Date 2013/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102328
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うちの家族は夫と4歳の娘(光優)の3人。テニスコーチをしていた私が看護師を志そうと思ったきっかけは,娘が1歳3か月のときに入院をした病院での“あまり嬉しくない体験”です。本校では「絶対にダメですよ」と教えられていること,例えば「薬を忘れる」「ダブルチェックを怠る」などを頻繁にやられ,付き添いの私がイライラし,体調を崩してしまいました。そんな体験から「治療以外の余計なストレスでダメになる患者・家族を1人でも多く減らすんだ!」と思い,看護の世界に飛び込んだわけです。
さて,覚悟はしていたとはいえ,私も非常にキツイ学生生活を送っています。大学卒業後10年以上経っているうえ,娘の闘病生活はあったものの専業主婦で時間の融通が利く世界にどっぷり浸かっていたため,頭がついていきません。GWと記載されていれば何の疑いもなく“ゴールデンウィーク”と読み,DMと記載されていれば“ダイレクトメール”と読んでしまう状態で,自己嫌悪に陥るまでにそう時間はかかりませんでした。それに加え,私の入学と同じくして保育園に入園した娘が次から次へと菌をもらい,入学直後の4,5月はトータル3週間しか通園できませんでした。それでも体調不良のときは寝ていてくれるので楽ですが,元気になると“遊んで攻撃”が始まり,思うように勉強もできず,本気で諦めようかと悩んだ日もありました。
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