特別記事 書いて深まる看護観(1) エッセイに感じる学生の成長
わかるよ
長友 仁美
1
1自衛隊中央病院高等看護学院
pp.122-124
発行日 2013年2月25日
Published Date 2013/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102315
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看護師になりたいと意気込んできたはずなのに勉強だらけの毎日に早くも弱音を吐いている自分がいる。わからない。できないと。私はどうして看護師になろうと思ったのだろう。原点に返ろうと,これまでの自分を振り返ってみた。
もう何年経つだろうか。当時私は小学生。父は躁鬱病,精神的な病気になった。突然大きな声をあげたり,行方がわからなくなったりすることはしょっちゅうだった。近所を探し回ることもよくあった。逆に,家からほとんど出ない,話しかけてもいい反応が返ってこないということもあった。小学生だった私には父の体に何が起こっているのかなどわからなかった。
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