連載 新人看護師教育がうまくいく OJTのコツ―「理解」と「支援」から始める・3
“わかる”と“できる”の違いを踏まえた関わり―「頭ではわかっているけど,できないんです」
西田 朋子
1
1日本赤十字看護大学・看護教育学
pp.696-699
発行日 2014年7月10日
Published Date 2014/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686103140
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新人が就職して3か月目を終えるこの時期,1年の4分の1が過ぎ,新人も受け持ちの患者さんにさまざまなケアを行う機会が多くなるなど,部署で行うことは少しずつ変化しています。
この時期の新人の特徴的な姿として,“手順はしっかり説明できたのに,実際に患者さんのところに行ったら固まって動けなくなり,結局1人で実施できなかった”ということがあります。
根拠に基づいた看護(EBN)が重視されているように,ケアは“わかっていて実践できること”が大切です。「頭の中でわかっていること」と「実践できること」は区別されるべきなのです。
今回は“わかる”と“できる”とは何が違い,OJTで関わる際にはどのようなことに留意し着目すればよいのかを紐解いていくことにします。
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