特別企画 若者と性教育と母子保健と
とらうべ
女子高校生の性教育を考える
佐藤 ち江
1
1群馬県・渋川保健所
pp.5
発行日 1977年1月25日
Published Date 1977/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205152
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青少年の性的成熟が生理ならびに心理の両側面から急激に早まり,行動面でも活発化してきていることは周知のとおりである。とくに最近では女子高校生の性的非行,売春,妊娠,新生児遺棄等さまざまな事件が続発し,社会問題として取り上げられている。
これらの事件を起こした生徒に対して,学校は停学あるいは退学等の処罰を与え,地域社会は「非行少女」という烙印を押して冷たくあしらい,そのうえ彼らが現代の女生徒の大半であるかのように考え,性のモラルが失なわれたなどと慨嘆しているだけではないだろうか。
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