特集 地域看護学と公衆衛生看護学 Part1 看護学生が学ぶ地域看護学再考
【座談会】いま地域看護学と公衆衛生看護学を考える―看護学生が学ぶこと,保健師学生が学ぶこと
岡本 玲子
1
,
岩本 里織
2
,
尾ノ井 美由紀
3
,
草野 恵美子
4,5
1岡山大学大学院保健学研究科
2神戸市看護大学
3天理医療大学医療学部看護学科
4大阪医科大学看護学部
5前千里金蘭大学看護学部
pp.356-362
発行日 2012年5月25日
Published Date 2012/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102070
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大学での教育は,統合カリキュラムから選択制へ
岡本 本日は,看護学生が学ぶ「地域看護学」と保健師学生が学ぶ「公衆衛生看護学」について,2012(平成24)年度のカリキュラム改正内容をふまえながら,その内容や方法について意見交換をし,今後の方向性を考える機会にしたいと思います。
今までの経過についておさらいしますと,複雑化・多様化する社会の需要に応える人材育成の必要から,2009(平成21)年7月に保助看法が改正され,保健師と助産師の国家試験,受験資格の取得に必要な教育年限が「6か月以上」から「1年以上」になりました。また,同年8月に文部科学科省は,すべての看護系大学に課していた保健師課程を卒業要件から外せることを明らかにし,これを受けて,2010(平成22)年11月,厚生労働省(以下,厚労省)は看護師・保健師・助産師の学校養成所指定規則を変更。今春,2012年4月に全国の教育機関が一斉にカリキュラムを改正しました。
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