特集 看護学院新入生のために
座談会 学生は語る看護への夢
真山 房子
1
,
柳川 陽子
2
,
末永 清子
3
,
酒井 佐千子
4
1東京大学医学部高看学院
2慶応大学厚生女子学院
3日赤女子短大
4東京厚生年金病院高看学院
pp.16-22
発行日 1962年4月15日
Published Date 1962/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911597
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*専門職業としての自覚* 編集 動機は,それぞれ違うと思いますが,それぞれ大なり小なり看護へのユメを持っていよいよ御卒業になるわけです。理想的だナースがいままさに育とうとしていると言えるのじゃないかと思います(笑声)。これから一職業人として巣立とうとするに際して,皆さんが学ばれた知識,あるいは得られた体験を通してより大きな看護というものに対する抱負や希望ができているというふうに考えます。勤務なさっている方がこういう座談会をしますと,どうしてももろもろの気がねがあるかと思いますけれども,皆さんは,そういうことなしに個々の立場で自由に話していただけるのじゃないかと思います。この雑誌を読まれる先輩たちには励まし,反省を与え,新しく入学してきた後輩たちには大きな希望を与えられればいいんじゃないかと思うんです。では職業婦人としてこれから進んでいくということで何かお考えがありますか。
末永 一つの専門職業としてですね。今までの看護というのはあまりにも学業のウラづけが。できていないような感じなんです。看護というものを一つの確立した専門職業として,いろんな雑務に束縛されない職業としてりっぱにしたいと思います。
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