連載 学生の目 教員のまなざし・17
「なぜ?」に答えること
柳本 幹
1
1東京都立北多摩看護専門学校
pp.351,389
発行日 2012年5月25日
Published Date 2012/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102068
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- 文献概要
形態機能学は,疾病を理解し,看護を学ぶ土台となる科目です。学生はその演習において,「息をする」「食べる」「トイレに行く」「流通機構」「見る・聞く」など項目ごとに分かれて,身体の生理現象について自分自身が被験者となり,データを集めていきます。
集めたデータは,グループごとに担当する項目で集計し考察して発表。発表後の質疑応答では,「なぜ血糖値が1人だけ違うの?」「呼吸数が変化した理由はなぜ?」などさまざまな質問や意見が飛び交い,発表者はデータに立ち返り,それらの「なぜ?」への答えを必死で考えます。このやりとりで学生同士は「なぜ?」を共有することになり,看護の視点から演習の結果をどのように役立てるかを考えていきます。
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