連載 教育と研究,臨床をつなぐメッセージ やっぱり私は,看護師だった!・6
「看護師」として行動する勇気
那須 あい
pp.493
発行日 2011年6月25日
Published Date 2011/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101791
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「ギプス巻き介助1件お願いします!」。行ってみると,三角巾で右手を固定した老婦人が背広の男性に付き添われ,車椅子に座っている。右橈骨遠位端骨折で帰宅予定。ギプス巻きの準備をしながら尋ねてみると,彼女は会社経営者で,付き添う男性は重役の方。杖歩行で一人暮らし。利き手の右手で杖を使えなければ歩行もできない。骨折は4週間の固定で治癒の見通し。整形外科的に入院適応はない。経済的にゆとりがあり介護者確保はできるが,移動と排泄が問題。MSWと連携し,車椅子とポータブルトイレリースへつなげる。
イレオストミーを抱える患者が食あたりで下痢。補液して帰宅予定。でも,ジャバジャバの水様便で,1時間ごとのストーマケアに追われ眠れない。WOC看護師と連携して,貯留パック装着型のストーマパウチを入手。
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