【20周年記念「事例報告」】
1.透析とともに生きることの決断を支える看護支援
井上 智恵
1
1大阪医科大学附属病院
pp.117-120
発行日 2018年8月31日
Published Date 2018/8/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003200129
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I.はじめに
日本透析医学会の調査によると,透析導入患者の平均年齢は年々上昇しており,2016年は69.4歳であった(日本透析医学会統計調査委員会,2017).筆者は慢性腎臓病看護外来を行っており,そのなかで腎代替療法(以下,RRTと略す)について説明すると,高齢者は「もう寿命ですからね.透析はしなくてよいです」「透析するくらいなら死んだほうがいいです」と話すことが多く,シャント造設などの準備が整わないままに,緊急導入となったケースもあった.今回,透析をしたくないと頑なに話していた高齢者が透析とともに生きていくことを決断する過程を支援したので報告する.なお,本事例の報告に際して,個人が特定できないように配慮した.
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