特集 さまざまな立場からの国試対策
国家試験対策を学校としてどう進めるか
柴田 淑子
1
1社会保険横浜看護専門学校教務部
pp.894-900
発行日 2011年11月25日
Published Date 2011/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101914
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わが国における看護師養成は,大学・短期大学・専門学校を問わず,国家試験に合格しなければ資格を習得できない仕組みになっている。卒業年次の学生は一律に看護師国家試験に挑戦し,合格を前提にして就職活動を行い,就業には看護師免許が必要である。
第100回看護師国家試験合格者は,4万9668人(EPA16人),合格率91.8%(EPA4%)であった。このうち専門学校については2004(平成16)年以降,国家試験合格者発表とともに,全国の養成機関の合格率が開示され,厚労省により受験者全員に成績を通知するなど情報開示が徹底されるようになった。関心の高まった国家試験の合格率は受験校を選択する最大の理由となり,学校経営への直結した課題となりつつある。完全情報開示の進むなか,学校教育の質的保証としての評価を含んで国家試験対策を行わない学校はないといわれる時代を迎えている。
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