特集 訪問記録—そのあり方をめぐつて
フォーラム
記録についてどう考えどう進めて行くか
関口 ふさ
1
,
南雲 登
2
,
松野 かほる
3
,
田中 恒男
4
,
栄田 幸江
5
1藤沢保健所
2群馬県立保健婦学院
3東京高等裁判所人事課
4東大医学部公衆衛生看護学科
5千葉保健婦専門学院
pp.39-47
発行日 1962年7月10日
Published Date 1962/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202612
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記録についてどう考えたらよいか
栄田 今日は,お忙しいところをありがとうございます.記録の問題について最近いろいろな問題が出ておりますが,訪問記録の問題と現状というテーマで,皆さん方にいろいろお話をして頂きたいと思うわけです.最初に記録というものについて,どういうふうに考えたらいいか,いかがでしようか,現場の婦長さんの立場として関口婦長さんからお願いいたします.
関口 私どもが記録をしますのは,ケースの問題点を把握して,それを解決してあげるというのが一つと思うのですが,もう一つ考えられるのは,多くのケースを集めた場合に,そのケースの持つている問題点がどういうことにあるか,多くのケースを集めてその対策といいますか,個々にでなくて全体的な問題として考えるというふうな形のものが私はあるのじやないかと思うのです.そのための記録でございますので,昔の記録はやはり個々の問題を非常に長々と書いたわけですが現在のはある程度統計がとれるような形になつて来ていると思うのです.私は,昔のでも,このたびの新しい記録についても問題があると考えております.
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