扉

　前号では，模擬患者教育にシステマチックに取り組んでいる方々に，模擬患者がどのような内容を学び，いかにして現場で活躍できるだけの能力を身につけているのかを，ご紹介いただきました。今号では，模擬患者が教育現場で実際にどのように活かされているのかを，看護教員の視点から紹介いただきます。

　十分な教育を受けた模擬患者のみを活用できれば，それに越したことはありませんが，すべての教育機関でそれを実行するのは難しいでしょう。けれども，学生を育てるのと同様に模擬患者も育てたうえで導入すれば，より一層効果的な教育手段となるはずです。現在模擬患者を導入している学校に，そして今後導入を考えている学校にも，参考にしていただきたいと思います。