連載 「形態機能学」で看護教員が教えられること・3
動く
石井 紀子
1
1東京都立青梅看護専門学校
pp.312-317
発行日 2011年4月25日
Published Date 2011/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101737
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東京都立看護専門学校7校で,授業研究として進められた「形態機能学」の計画と導入。本連載は,現在実際に教えられている5項目について,その具体的な内容と教える教員の葛藤を紹介するものである。
単元のとらえ方と授業計画
本単元は,看護の視点である日常生活行動と形態機能学とを結び付けて教える最初の部分である。
体を動かすことは,食事・排泄・睡眠といったすべての日常生活動作の基本となる。人間が二足歩行を獲得し,その結果として大脳の発達が始まり,両手の自由を得たことから手の巧緻性を獲得していったことを,ペンフィールドの運動野の支配区域を用いて学生に伝える。これは,つかみ・つまみという動きの基本となる知識である。
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