連載 「教え方」の本を読む!・4
教師たるもの五者たれ―『みんなが分かる! できる人の教え方』
重松 豊美
1
1甲南女子大学看護リハビリテーション学部
pp.318-323
発行日 2011年4月25日
Published Date 2011/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101738
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今回,私が読んでみた本は,安河内哲也著『みんなが分かる! できる人の教え方』(中経出版)です。某有名予備校の講師である著者が,20年の講師経験をもとに相手の「満足×伸び率」を高め,「あなたの教え方次第で……『できない人』も『できる人』に変えられる!」という指導方法をアドバイスしてくれるとのことです。
教員として学生に関わっていると,「教えているのに(教えたはずなのに),学生たちはできない」ということに遭遇することはありませんか? 私はよくあります。看護技術の演習の後などに,教員同士で今日の演習はどうだったかという話をしていると,「前回の演習でもやったはずなのに全然できてない」とか,「つながってない」「積み重なってない」とかいう言葉が飛び交います(もちろん,よかったことも話しますが……)。
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