PHOTO
こころが動けば手足も動く—岩国・玖珂管内リハビリ運動会
石井 義治
pp.1-4
発行日 1995年1月10日
Published Date 1995/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902737
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
晴れわたった青空がまぶしい初秋の1日,ここ山囗県玖珂郡玖珂町—玖珂勤労者体育センターで行われるリハビリ運動会にぞくぞくと集まつて来るのは,岩国市の1市7町1村(岩国市,和木町,由宇町,本郷村,錦町,美川町,美和町,玖珂町,周東町)のリハビリ生と家族・関係者やボランティア。この日の参加者は総勢340人にのぼり,体育センターは和やかな雰囲気に包まれていた。
リハビリ運動会は昭和63年より開催し,今年で会を重ねて7回目になる。脳卒中などの後遺症で体が不自由になると,日ごろ外出することが少なくなり家の中に閉じこもりがちになったり,なかなか外に出たがらない,あるいは外に出たくても外出できない人が多い。そんな人たちを見て“寝たきりや家にこもりきりの人を家から連れ出そう”という発想からリハビリ運動会は始まった。この事業は,各市町村で実施しているリハビリ教室の通所者が,1年に一度リハビリ運動会で一堂に会し,運動会をとおして仲間の交流を図るとともに,日ごろのリハビリテーションの成果を披露し合い,日常生活の自立に向けての意欲を高めることを目的に行っている。
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.