特集 これからの看護教員養成─講習会ガイドライン活用と発展
『今後の看護教員のあり方に関する検討会』報告書解説―厚生労働省の対応に焦点を当てて
奥田 清子
1
1厚生労働省医政局看護課看護企画係
pp.108-112
発行日 2011年2月25日
Published Date 2011/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101673
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はじめに
これまで,看護基礎教育の充実に向けた課題の一つとして,看護教員の質・量の確保について指摘されてきた。2009(平成21)年3月の「看護の質の向上と確保に関する検討会」中間とりまとめでは,看護教員の専門性を高めるための継続教育や看護教員が臨床現場で実践能力を維持・向上するための機会の確保,高度実践能力を持つ看護職員の活用など,教育機関の創意工夫が必要であることが示されたところである。
これを受け,2009(平成21)年4月より,厚生労働省にて「今後の看護教員のあり方に関する検討会」(以下,検討会)が開催され,約1年の議論の後に報告書がまとめられた。本稿では,この報告書を基に,看護教員の養成と継続教育の推進,実践能力の維持・向上について紹介するとともに,その後の厚生労働省の対応について紹介する。
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