連載 学生とつくる「性の健康」講座・11
ケアの対象はどこにいるか
堀 成美
1
1聖路加看護大学看護学部基礎系看護学・看護教育学
pp.1016-1019
発行日 2010年11月25日
Published Date 2010/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101618
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性の健康を仕事にする際に,「自分が関わるべき対象は誰か?」と常に考える必要があります。
まず,「『1次』『2次』『3次』予防」という枠組みで考えます。自分の役割が「感染症や望まない妊娠を避けるための支援(1次)」をすることなのか,リスク発生後の人たちが「早期に受診して検査や治療につながるための支援(2次)」なのか,治らない感染症や障害を持った人が「その後病気を悪化させずに健康管理するための支援(3次)」なのかが整理できます。しかしそれは,目の前に健康についての情報を求め,何らかの改善を期待し,専門職の関わりを待っている人たちです。そうした人たちに情報提供をした,ケアをした,ということで仕事が終わってはいけません。
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