連載 ベッドサイド徒然草【新連載】
看護ケアはどこまでも続く
pp.100-101
発行日 1999年1月1日
Published Date 1999/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905759
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「ごめんね」の理由
仕事していると,必ず患者さんのいやがることをやらなきゃいけない場面にでくわします.口腔ケアをいやがる人,リハビリをしたがらない人,排便処置を嫌う人,退院したくない人などなど.もちろん「今日は体調が悪くって」というまっとーな理由の時もあるけど,ただの面倒くさがり屋さんだったりすることも結構多いものです.
患者さんのいいわけもいろいろあって,「今日は疲れたので」から「昨日やった」という嘘,「看護婦さんも忙しいだろうから私はやらなくてもいいわ」など.それでも新人の頃は“これはだいじなんだから看護職がなんとかしないと!”と思って,なぜか「ごめんね」なんてあやまりながら「体をきれいにするのは感染の予防にいいから」ともっともらしいことをいって無理やり清拭したものです.でも体を拭くようなことって多くの場合,やらなくても致命傷にはならないんですよね.患者さんがいやがっているんだからやらなくてもいいのに.
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