映評
―『看護実践能力向上シリーズ 与薬 全5巻』―技術をイメージ化し,練習を繰り返すための最適な教材
須田 雅美
1
1神奈川県立よこはま看護専門学校
pp.830
発行日 2010年9月25日
Published Date 2010/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101568
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看護技術は,対象によりよい看護ケアを提供するために習得すべき技の1つである。日本看護科学学会の看護学術用語検討委員会が定めた定義において,看護技術は「nursing art」と訳されている。アートにはそれが「表現する技術」であることや,「熟練と修練を要する技術」であるというニュアンスが含まれており,同時にサイエンスとしての側面もあるといわれている。もちろん技術の前提には,明確な専門知識の裏づけをもっていなければならない。要するに対象によりよい看護ケアを提供するためには,この「アート」と「サイエンス」の融合が求められているということになる。
今回,看護の初学者である看護学生にも,新人看護師にとっても待望の与薬DVD全5巻が刊行された。このDVDは,「総論・薬の知識」「薬の管理とハイリスク薬の知識」「与薬技術とヒヤリハット対策(1)」「与薬技術とヒヤリハット対策(2)」「与薬技術とヒヤリハット対策(3)」で構成されている。
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