連載 教育の地平線・20
―「試行錯誤から得た“経験則”を次の世代にきちんと伝えること,それが教育だと思います」―先生の「ことばの伝達力」向上のためのセミナーを続けてきて 加藤昌男さん
本誌編集室
pp.747-751
発行日 2010年9月25日
Published Date 2010/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101550
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先生の「話す力」「聞く力」を磨く集中講座
──加藤先生は「先生のためのことばセミナー」の講師をやっておられますが,まずその概要を教えていただけますか。
加藤 小中高校の先生方を対象にした講座で,1991(平成3)年の春休みから始めています。この年に始めたのは,当時の文部省の学習指導要領が改訂されて,1992(平成4)年度から,国語はそれまでの読み書き中心の指導から,「話す・聞く」を重視するという方針が示されたからです。それに先だって,私たちアナウンサーが放送で培ってきた「話すこと・聞くこと」を学校の先生たちに活用していただきたいということで始めたわけです。以来,ちょうど20年目になりますが,全国で延べ3万人の先生方が受講されています。
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