特集 夜間実習に挑む
夜間実習に挑むための助走―導入に向けての準備プロセス
齋藤 理恵子
1
,
森内 みね子
1
,
杉山 恵子
2,3
1神奈川県立よこはま看護専門学校
2前神奈川県立よこはま看護専門学校
3現地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立足柄上病院
pp.560-564
発行日 2010年7月25日
Published Date 2010/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101498
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はじめに
3年課程看護の専門学校では2009年4月から新カリキュラムが適用された。今,多くの看護専門学校では統合分野の実習を2011年から本格的に導入するにあたり,夜間実習等の具体的な準備期間であることが推察される。
統合実習について厚生労働省は,看護の統合と実践のなかで複数の患者を受け持ち,一勤務帯を通した実習を行うこと,また夜間の実習も可能な範囲で実践するなど,臨床実践のなかで必要となる基礎的な知識と技術を総合的に体験することとしている。
本校の統合実習へのねがいは,“臨床につながる”実習を行うことである。そのなかで本校がこれまで経験したことのない夜間実習については,実現するための段階的な準備が必要であった。いよいよ大詰めを迎え,学生たちが実習する病院の夜間の時間帯に直接教員が入り,病院の実情に合わせた学びの効果等を探っている。このことを可視化することで,夜間実習の開始までのプロセス(図1)を明確にし,導入後に予想されるさまざまな課題等に柔軟に,そして前向きに対応するための源泉にしていきたい。
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