特集 夜勤—看護が試される時
夜間巡視の基準化に向けて
飯田 伸子
1
1国立千葉病院内科病棟
pp.987-992
発行日 1986年9月1日
Published Date 1986/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921508
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なぜ夜勤巡視の基準化が必要なのか
‘夜勤’──看護婦ならだれでも一度は経験し,その言葉を耳にする時,ある種の不安と緊張感を覚えることであろう.私は,初めて深夜勤を命ぜられた夜,眠らなければと思いながらも不安と緊張感のため,一睡もできずに出勤したことを今でも鮮明に記憶している.
それは,何が起こるかわからない深夜の病棟で,たった1人で,何十人もの患者の看護をしなければならない責任の重さによるものであるが,その夜勤が,看護婦個々の経験に基づいて行なわれており,特に夜間巡視について系統的な指導がなされていないことが,更に不安を募らせているものと思われる.
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