特集 夜勤—看護が試される時
夜間実習を通しての学び
淘江 七海子
1
1高松赤十字看護専門学校
pp.1022-1025
発行日 1986年9月1日
Published Date 1986/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921514
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
内科病棟では,夕食がすむころから,潮が引くように人々の動きや処置が一度に減り,病棟全体がひっそりとした雰囲気になる.患者さんたちは自分の病気のことや家庭のこと,仕事のことに思いを巡らし,病棟内の患者,看護婦,主治医のことや自分の今までの生活について情報交換がなされていく.
患者は,看護婦が廊下を足早に往来したりワゴンの音で騒がしくなると,だれか重症の患者がいるのだろうと,なおさらシーンとしてしまう.昼間とは全く違う病棟の様子だが,患者は昼間と同じく入院生活を送っていることを充分に把握し,夜間の看護のあり方を見つめていくための学習が,夜間実習を通してできればと考えている.
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.