連載 誌上FD 自己決定できる「女性」を育てる 気づきと目覚めのジェンダー教育・5
ドメスティック・バイオレンス……“暴力”って何?
沼崎 一郎
1
1東北大学大学院文学研究科
pp.422-426
発行日 2010年5月25日
Published Date 2010/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101467
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今回の授業は,前回の解説編になります。ドメスティック・バイオレンスとはどういうものか,「頭でわかる」ことが目的です。もちろん,自分の問題として受け止め,心から納得してもらわなければいけませんが。
ドメスティック・バイオレンスとは,“家庭”内の“暴力”ですが,そもそもこの“暴力”とは何なのでしょう?
暴力とは,だいたい殴る蹴るとか,ものを壊すとか,破壊的な力がはたらくことだと思われています。そして,なぜそのような破壊が行われるかというと,怒りのような強い衝動が爆発するからだと思われがちです。これは,「キレる」とか「プッツンする」ということにつながる考え方ですが,本当にそうなのでしょうか?
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