連載 評価から始める教育活動・5
看護教員養成における教育プログラムの改善
石川 倫子
1,2
1東京医療保健大学東が丘看護学部看護学科
2前厚生労働省看護研修研究センター
pp.418-421
発行日 2010年5月25日
Published Date 2010/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101466
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はじめに
21世紀の知識基盤社会において看護教員に求められている能力は,専門職としての自律性・創造性・協働性と考える。その能力を高めるために,看護教員養成においては,伝統的な教育観に基づいた技術的熟練者の養成から脱却し,省察的実践者としての実践的指導力の育成を重視する方向で考える必要がある。
厚生労働省看護研修研究センターにおける看護教員養成課程看護師専攻の受講生(以下,研修生)の教育実習における授業実践を評価し,自律的・創造的・協働的な教育実践力を育成するプログラムの必要性を痛感した。そのために「教育実習」と「看護学教育方法演習」の融合を考えたプログラムに再編し,新たに「看護学教育方法演習」の中に「授業の観察」を設定することに取り組んだ。
本稿では,教育実習における授業実践の評価とその方向性から見えた教育プログラム,特に「授業の観察」に焦点を当てて報告する。
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