FORUM 司法精神医学への招待――精神医学と法律の接点・Vol.14
ドメスティック・バイオレンスと精神医療
森田 展彰
1
Nobuaki MORITA
1
1筑波大学大学院人間総合科学研究科
pp.619-625
発行日 2025年8月23日
Published Date 2025/8/23
DOI https://doi.org/10.32118/ayu294080619
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ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害を受けた配偶者やその子どもを,あるいはDV加害を行ってしまう人への精神症状の評価や治療が,医療や精神医療に求められることがある1).そうしたDV事例への対応においては精神医学的治療のみでなく,安全な環境を保証する社会的な支援や法的な面への支援との連携が必要になる.そこで,本稿では「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律」(DV防止法)などの法制度2)に触れ,そうした制度のもとで精神医療に携わる者としてDV事例に関わるポイントを示した.

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