特集 地域に根ざした教育の実践
地域を基盤とする実践的教育―「健康すこやか学級」の取り組み
池西 静江
1
,
山室 仁美
1
1京都中央看護保健専門学校
pp.380-385
発行日 2010年5月25日
Published Date 2010/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101458
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
本校は京都市および京都私立病院協会を設立母体とし,京都の地域医療を担う人材育成をめざす専門学校である。2007(平成19)年度から4年統合カリキュラム教育を導入した。
2004(平成16)年度に実施した学校自己評価において,本校の「地域社会,国際交流」のカテゴリーの到達度は決して満足のいくものではなかった。
以前から専門学校の公共性を意識し,地域における社会的役割を果たしていきたいと考えてはいたが,実際に取り組んでいたことと言えば,学校所在地において開催される「夏祭り」や,社会福祉協議会(以下,社協)主催の「社協フェスタ」への参加や,学校祭で地域交流の取り組みを行う程度であった。むしろ,近隣には駐輪などでご迷惑をおかけしている実情があった。
学校自己評価をきっかけに地域貢献・地域交流のあり方を模索し,4年統合カリキュラム教育の開始とともに,地域に求められる専門学校をめざして,地域を基盤とする実践的教育に取り組んできた。
今回は,その取り組みの一環として,地域看護学の「健康教育論」の科目に位置付く「健康すこやか学級」を紹介する。
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.