書評
―『透析ハンドブック第4版 よりよいセルフケアのために』―チーム医療実現に向けた時代の中で生まれたロングセラー
石井 誠之
1,2
1東久留米クリニック
2日本メディエーター協会
pp.65
発行日 2010年1月25日
Published Date 2010/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101387
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読書をするときには,医学書に限らず,その本がどのような対象に向けて書かれているのか考える習慣を評者はもっています。本書は,患者さんも含めたチーム医療関係者に向けられた素晴らしい1冊で,透析治療に関するさまざまな分野について非常に簡潔にそして分かりやすく解説しています。
まず「セルフケア」について,腎臓の働き・腎不全・透析の原理など学問的な面について,血圧・体重測定・透析の手順,シャントなど実際の透析に関する解説,食事療法・データの読み方・日常生活の注意など自己管理に関する部分,透析中の不快な症状・トラブル・合併症,さらには心の問題,社会保障に関することまで網羅されており,基本的なことはこの1冊で理解できると思います。
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