映画の時間
—世界的ベストセラーを映画化!—死の天使 ヨーゼフ・メンゲレ
桜山 豊夫
pp.251
発行日 2026年3月15日
Published Date 2026/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.036851870900030251
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現代のブラジル、サンパウロ市内の医学部。解剖学の授業で、人体の骨標本が展示されています。この骨は、本作品の主人公ヨーゼフ・メンゲレのものです。教授は学生に問います。メンゲレを知っているかと。しかし学生はメンゲレを知りません。
「歴史は繰り返す」と言われます。大佛次郎はインタビューの中で、歴史は必ずしもそのまま繰り返すわけではないが、らせん階段のように似た様相を呈すると言っています。大国による侵攻、帝国主義を想起させる主張がまかり通るような世界を見ていると、歴史は繰り返すとまでは言えないまでも、韻を踏んでいるような気もします。悲劇の歴史を繰り返さないためにも、私たちは歴史に学ぶ必要があるのではないでしょうか。今月は、第2次世界大戦下、アウシュビッツの強制収容所に勤務し、人体実験でも名をはせた医師ヨーゼフ・メンゲレを描いた映画をご紹介します。
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