特別記事
【翻訳】よりよいヘルスケアの実現に向けて道筋をリードする─IMHLを通じて世界へ
Leslie Breitner
1,2,3
,
緒方 泰子
4
,
湯本 淑江
4
1Desautels Faculty of Management, McGill University
2International Masters of Health Leadership Program
3International Masters in Practicing Management Program, CANADA
4東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科
pp.720-726
発行日 2015年12月15日
Published Date 2015/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201209
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プログラムの概要
経営学修士の学位が取得できるIMHL(The International Masters for Health Leadership)は,2013年に国際認証機関であるEQUIS訳註1に認証された,マギル大学Desautels Faculty of Managementにあるプログラムの1つである。IMHLは,保健医療領域でのリーダーシップやマネジメントスキルを高めたいと考える,世界中の臨床家やマネジャーのための学習機会である。プログラムは,それぞれ,特定のリーダーシップの“マインドセット(考え方)”に焦点をあてた5つのモジュールと,マネジャーの交換留学(managerial exchange)で構成されている。IMHLでは,健康増進への最大の希望は,マネジメントへの造詣を深めるとともに,保健医療領域全体をどのように機能させるかということへの深い理解にあると,筆者は信じている。15か月間にわたり,教室を世界中のヘルスケア領域でみられる重要な問題に焦点をあて解決に導く“フレンドリー・コンサルタント(友好的な相談役)”といった思慮深く継続的な国際的フォーラムの場として用いられることが,このプログラムの特徴である。
IMHLは,ヘルスケアの専門職間の協働のためのフォーラムとして,個々の臨床家やマネジャーが,ケアのネットワーク内でどのように位置づけられるか,また,世界中のヘルスケアが直面している増大する課題に応じるために,組織やコミュニティの中で,彼らがどのように影響しうるのかということに焦点を合わせて,組織やコミュニティの継続的な変化を生み出すことをめざしている。
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