特集 シミュレーション教材は進化する
山陽看護専門学校での取り組み―2年課程でのシミュレータの活用方法
高橋 恵
1
1山陽看護専門学校
pp.826-829
発行日 2009年9月25日
Published Date 2009/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101298
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はじめに
2年課程の学生は,准看護師養成所での実習や准看護師としての就業により,臨床現場での経験を有することが特徴である。看護技術は「2年課程における学習内容」と「現場の実践」における経験から修得されており,その間に乖離と統合の存在が示唆1)されている。学生は学習内容を実践に結びつけやすい反面,臨床体験や経験と学習内容に違いを感じていることが考えられる。このような特徴を持つ2年課程の学生の学びを促進するためには,学生自らが行ってきた看護体験や経験を活かした教育方法を導入することが求められるのではないか。そこで,臨場感のある患者シミュレーションをカリキュラムの早い段階で行うことで,学生自身の看護体験や経験を振り返り,帰納的に学びを深めることにつながるのではないかと考えている。
本稿では,新カリキュラムの強化内容であるフィジカルアセスメントに焦点を絞り,筆者が考えている2年課程の新カリキュラムにおけるシミュレータの活用方法を述べていく。
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