書評
―『イラストでまなぶ生理学 第2版』―看護実践能力をつけるために活用できる生理学テキスト
山本 君子
1
1東京医科大学看護専門学校
pp.759
発行日 2009年8月25日
Published Date 2009/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101282
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●新カリ時代の学生指導のために
今年度からスタートした新カリキュラムの最大のポイントは,看護実践力を身につけることにある。看護実践力とは,知識だけでなく,対象に合わせて個別的に,状況に応じて看護を提供する能力だと言える。このような能力を身につけるためには,人体を系統立てて理解し,健康・疾病・障害に関する観察力,判断力を強化する必要があり,解剖生理学は必修となる科目である。多くの看護学校でかなりの時間をとり詳しく講義されているが,しかし,学生たちからは「苦手」「分かりにくい」等の意見が多く聴かれる。一方で,国家試験合格に向けてどのようなテキストを望むかと学生に尋ねてみた際には,学生たちは“絵や図があり”,また“明るいカラーが使われている”と「一瞬見た目が分かりやすそう」「読んでみたいといった気持ちになる」と言っていた。
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