特集 カリキュラム改正に対応した教育方法・1
専門分野I:フィジカルアセスメントの考え方と教育方略
山内 豊明
1
1名古屋大学大学院医学系研究科看護学専攻
pp.210-215
発行日 2009年3月25日
Published Date 2009/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101152
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はじめに
“フィジカル(physical)”には,「身体的な」という意味があります。人間のからだに表れてくる生体情報をどうやって受け取って整理するか(assessment)というのが「フィジカルアセスメント」です。その情報の由来は,身体自体のこともあれば,その人の心理状態に不安が強くて,本人が気づかずに体を小刻みに震わせているような状況では,原因は心の病かもしれませんが,それも私たちの目には,身体という面を通して表出されてくる情報です。
フィジカルイグザミネーション(イグザム)(examination:診察)とアセスメントでは位置づけが違います。看護師はアセスメントをするプロフェショナルであって,そのアセスメントをするための素材を得ることが,フィジカルイグザミネーションです。
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