特別記事
【インタビュー】有森裕子さんに聞く―国際的視野と教育的視点の同居
本誌編集室
pp.40-45
発行日 2009年1月25日
Published Date 2009/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101108
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「先生になる」のが将来の夢だった
─有森さんは,もともと学校の先生を目指されていたとか。
有森 父が県立高校の商業科で簿記などを教えていた教員でした。私が幼いときに,父は夜間校の教員でよくその生徒を自宅にも連れてきていて,楽しそうにおしゃべりしていたその姿を見ていて,「ああ,先生っていいな」と漠然としたあこがれがありましたね。母も事務のパート仕事で養護学校に勤めていたこともあって,学校というのは身近な環境でした。ただ,教員になりたいと思ったのは,小学校のときに,自分に自信がなかった私を励まし,努力を促してくれるような先生と出会えたからなんです。だから自分でもなにか自信を持ってできるものが持てたらそれを最大限に生かして,人を元気づけられるような職業に就きたいと思うようになり,卒業文集に「先生になりたい」と書きました。
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