特集 “いのちの授業”を学生に贈る
【インタビュー】“いのちの授業”をあきらめない―山田泉さんに聞く
本誌編集室
pp.1006-1011
発行日 2008年11月25日
Published Date 2008/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101057
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“いのちの授業”に至るきっかけ
【SPOTLIGHTS(991頁)から続き】
─養護教諭のお仕事の発展形として,性教育に関わられるようになったきっかけは?
山田 生徒が保健室に来て話してくれる話の内容からですね。特に思春期の子どもたちというのは性に関心があるので,保健室にいろいろ聞きに来るんです。例えば,「自分の性器はちょっと形が変みたいだけど,どうしよう」とか,そういう“ここだけの話”。10代の子たちには本当にたくさん質問があるんです。「こういう本があるから読んでみない?」とか「ここのお医者さんに行くといろいろ教えてくれるよ」とか答えていましたけど,でも自分自身では不勉強で。あるとき,私も勉強しようと思って,で,どうせ勉強するなら子どもが知りたいことにつき合っていこうと思ったら,自然と性教育になっていったんです。
片っ端から本を読んで勉強しているうちに,自分が知りたいと思うことを書いている先生たちというのは“人間と性”教育研究会の先生たちだったので,そこに行ったら答えが見つかるなと思って,彼らのところへ行ったんです。
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